モンゴル・ウランバートルでの移動手段 #2 タクシー移動!賢く市内を移動する方法をご紹介。

モンゴルのタクシー事情について

ウランバートルでの旅行中、バスの他にどんな移動手段があるのかと言うと、それはタクシーです。
筆者も、疲れてバスに乗りたくない、夜10時を過ぎてバスがなくなってしまった時など、よくタクシーを利用します。特に2〜3名で移動する場合は料金が折半でき、かつゆっくり座って移動できるためオススメです。

※この記事では市内の移動手段について説明しています。空港 ⇄ ホテルの移動手段については下記の記事をご覧ください。

/// 別記事:空港 ⇄ ホテルの移動手段 ///

モンゴルのタクシーには、大きく分けて2つの種類があります。一つ目は正規のタクシー、もう一つは非正規タクシー(いわゆる白タク)です。

正規タクシーは中心部のスフバータル広場など、有名な観光地の近くや高級なホテルには常駐されていますが、台数はかなり少ないです。街中で正規のタクシーを拾うのは至難の技でしょう。

モンゴルで正規のタクシーが少ない理由は、非正規タクシーが非常に多いためです。街中を走っている車の半分は非正規タクシーだと言っても過言ではないでしょう。価格も正規タクシーと同じなため、多くの人が活用しています。筆者も5年間モンゴルで生活していますが、正規のタクシーにはほとんど乗りません。

しかし、この2つのタクシーには安全性も含めて違いがあります。きっと乗り方や料金も気になるでしょう。モンゴルで正しくタクシーを活用するためのポイントを解説しましょう。

タクシーは基本的にクレジットカードは利用できません。現金が必要ですので、前もって換金しておきましょう。換金の方法は下記のページをご覧ください。

/// 別記事:お金を換金しよう!(coming soon) ///

正規タクシー

料金設定は各会社ごとに違いがあるかもしれませんが、ほぼ一律で1km=1,000Tgです。(※ 1km以内降りた場合は1500tgになります。)2020/10現在の為替で計算すると、1kmで約37円です。その他に、さらに時間で加算される料金があります。良心的なタクシー会社であれば、停車した時にメーターが動き加算されていきます。別のタクシーでは、動いていようが関係なく金額を加算していきます。この加算金は正直ひとによって違います。正規のタクシーでも、この金額にはバラツキがあるようです。

(最新の為替をチェックするにはこちら。Японы иенと言う項目を確認)

ウランバートルを運行している正規タクシー会社

ウランバートルには16〜17社のタクシーが存在しています。今回この記事を書くにあたって、いくつかタクシー会社に電話をかけてみましたが、繋がりやすかったのはТакси дуудлагын төв。常駐しているのは、スフバータル広場など、有名な観光地でしょう。

非正規タクシー(白タク)

もう一つのタクシーは個人タクシーの白タクです。普通に考えたら、非正規のタクシーは違法で危険はないかと感じるかもしれませんが、公に認められている仕事ですのでご安心ください。

非正規タクシーではありますが、暗黙のルールとして金額が設定されています。その金額は正規のタクシーと同じく、1km=1,000Tgです。また初乗りのお金は取りません。そしてほとんどの方が500m単位で計算してくれます。

タクシーの止め方

普通タクシーを止めるときは、手を真上にあげますね。しかしモンゴルでは違います。

道路沿いで手を真横に出し、ブラブラさせます。

この動作、現地に行って道路を歩いていれば、誰かがやってるのを見られると思います。その人の手の角度に倣ってブラブラさせてください。

止まってくれる車はプリウスの様な一般大衆車です。高級車は止まってくれません(笑)

/// 別記事:モンゴルの車事情 (coming soon)///

時折、急に横に車が停まって、タクシーの方から「乗る?」と聞かれます。この乗る?と言うモンゴル語にはいくつかあります。

  • オナアワホー?(Унаа авах уу? = 乗る?)
  • ソーホー?(Суух уу? = 乗る?)
  • アホー?(Авах уу? = 買う?)

もし丁度乗りたい時だったら、すぐに後ろの席に乗り込んで大丈夫です。もし乗らないとしたら,

  • ウグイ(Үгүй = いいえ ) 推奨!
  • ヘレググイ(Хэрэггүй = 必要ない )
  • オナフグイ(Унахгүй = 乗らない)

と答えましょう。

日本のタクシーでは、定員数を超えて乗車することはできません。しかし、モンゴルでは定員数に関係なく乗車しています。たまにプリウスから6〜7人降りてくることがあります。恐らく雑技団のような座り方をしているのでしょう… 。

しかし、ウランバートルでは事故が多いのも事実です。正しい人数で乗車し、シートベルトはしっかり着用しましょう。

目的地の伝え方

目的地の場所をモンゴル語で伝えるのはかなり上級です。メジャーな所はカタカナ読みでも伝わるかもしれませんが、Google Map等で地図を見せるのが確実です。モンゴルのGoogle Mapはダウンロードしておくことができますので、あらかじめ携帯の中にDLしておきましょう。

/// 別記事:Google Mapでウランバートルの地図をダウンロードしよう ///

タクシーに乗るときの注意点!

非正規タクシーに乗る時には、注意点もあります。以下の点に注意しましょう。

1. 距離メーターをリセットしてもらう

タクシーに乗り込んで目的地を伝える時、必ず距離メーターがリセットされているかを確認しましょう。これを押し忘れていたり、わざと押さなかった場合、目的地に到着した時に言い値で支払わされてしまうことがあります。

もしリセットされていなかったら、

  • キロメートレー ノイロルスノー?
    (Km-ээ нойлолсон уу?= メーターをリセットしましたか?)
  • キロメートレー ハルスノー
    (Km-ээ харсан уу? = メーターをみましたか?)

と伝えましょう。

目的地に着く前、もしくは着いた時に、距離を必ず確認しましょう。慣れている方であれば、

  • ヘッドウェ?(Хэд вэ? = いくらですか?)

と確認しますが、なるべく距離が見えて分かっているなら、km × 1,000ですぐに支払ってしまうのが良いです。500m単位で計算してくれる人もいますが、日本人にとって500Tgは大した金額ではないため、100の単位は繰り上げして支払ってあげれば、感謝されるかもしれません。

2. お釣りがでないように準備しよう

慣れないうちは、タクシーでお金のやり取りをするのは大変だと思います。km=1,000Tgと料金は計算しやすいため、1,000Tg札を多めに準備しておきましょう。近くにあるお店でレジ周りにあるお菓子や水を購入するか、レジで”ザドガイルジ ボロホー?”(お金を崩してください)と言うと細かくできます。

3. なるべく複数人で乗ろう

現地のモンゴル人は、女性でも白タクに一人で乗っています。しかし、全く危険がないわけではありません。一人で移動の場合は注意しましょう。特に女性は夜一人で白タクに乗ることは避けましょう。

まとめ

筆者が5年のモンゴル生活で、タクシーのトラブルにあった事はありませんが、初めてモンゴルに来られた方がいきなり白タクに乗るのはハードルが高いかもしれません。バスのシステムや運行状況を理解できているのなら、そちらの方がトラブルは少ないでしょう。

しかし、2〜3名で行動しており、日中の移動であるならば、試してみると面白いと思います。

十分注意しつつ、ウランバートル観光を楽しんでください。

/// 別記事: ウランバートルの移動手段 #1 公共バス///